店舗やビジネスでブログを始めるときに、うまくいく考え方
ネットを使うならア○ブロがいいよ。
かつてネットビジネスの世界で、そう言われた時期がありました。
「ブログだけで月収100万」とか「顧客が10倍に」とかの情報商材やセミナー、自動巡回ツールなんかも。
今でも、そんな栄華のあと?が、なんとなく残っているのでしょうか。
偶然お話をする商店主さんに、どういうわけか「ずっとア○ブロで日頃の活動や日記を書いているけど…」という方が意外と多いのです。
自分でホームページをつくれるほどの専門知識を持っていなくても、誰もが気軽に始められると言われているブログ。あなたも、お店や会社の宣伝やお知らせツールとして利用されているのを、よく目にしませんか?
えっ? ひょっとしたら、すでにチャレンジされている?
今回は、商用でブログを始めるなら知っておくべき最低限のポイントをまとめてみたのですが、「もう知っているよ」と思うあなたも、念のためにご確認いただければ幸いです。

お手軽なのは技術であって集客ではない
ネット上でちょっと調べてみると、無料で使えるブログサービスを提供している会社、ア○ブロ以外にも「いったいどこを選んだらいいの?」と聞きたくなるほどたくさん存在していますね。
もし始め方や使い方が分からなくなっても、検索1つですべて解決できそうなほど、参考になる記事が山のように出てくるので驚くばかりです。
そのあちこちに書かれているのが、やはり「すぐに」「簡単に」といった言葉。
まあ、それだけ気軽なイメージが浸透しているのでしょう。
確かにネット上に公開するという技術的障壁は下がっているので、「比較的簡単」ということなのだと思います。
でも、簡単かもしれないのはブログを始める、あるいは更新にともなう技術部分です。
なんで、そんなに念を押すのかって?
ブログを使えば集客数や売り上げを上げるのも簡単なのでは?と思っておられる方が意外に多いように感じられるからなんです。
誰が反響を返すか予測して書いていますか?
ブログに書く内容はもちろん自由です。
ただ、店舗や会社のブログやホームページを見にくる人のほとんどは、自分が必要とする情報を手に入れたいと思っています。
あなたがどこかのお店の情報を知りたくて記事をのぞいたとして考えてみてください。
一方的な商品の売り込みや営業トークばかりが書かれている。
今日はどこそこに出かけて何を食べたといったプライベートな出来事が並んでいる。
見たいと思いますか?
発信する情報としての価値を上げたいとお考えなら、“誰でも分かる”ではなく、“誰に向けて”、“どんな場合に”など、伝えたいターゲットを具体的に絞り込んだ内容を意識してください。
これは、読む人やお客様の気持ちを考える機会になると同時に、確実に検索結果にも影響してきます。書く立場から言えば、言葉を選びやすくなるという点で意外に助かりますよ。
そして反響などが返る確率が上がります。
どんな内容を読みたいと思っているか、どのような情報が喜ばれるのかなど、必要とされている“何か”は、フィードバックがあることで次第に明確になってくるものです。
プロ意識を持って臨む
読んでよかったと思われる記事内容にするのが第一条件。
その近道として、まず自分の強みや得意とすることを最大限に活用したいところです。
たとえば素材こだわりの飲食店なら、その日のお勧めメニューに加えてカロリーと塩分の話とか、素材の味を壊さない上手な食品保存の話。
マッサージ店であれば、腰痛予防のポイント、簡単なストレッチ方法を紹介するとか。
その分野のプロが伝えると、より真実味が感じられますし、読んでいる人も「ここの店はしっかりしてそうだな」と思えるようになります。
信頼によって読み手との距離がぐっと縮まるからこそ、集客や購買に結びつきやすくなるのです。
多くの人を引き寄せるには、読み手のニーズが何より大切。
とは言え、何を知りたいのかをくみ取って書くというのは簡単ではないかもしれません。
“どストライク”とまではいかなくとも、読んだ人が「へえ~!」と驚いたり、面白いと感じたりする有益な内容なら、ちゃんと読んでくれる人はいるはずですし、更新のたびに訪問する人も出てくるでしょう。
見たいと思う読者が増えるほどブログ自体の潜在力が増していきます。
できることからコツコツと継続あるのみ
いまさら言うまでもなく、一般的にはブログを始めたからといって、すぐに顧客が増える、売り上げが上がるなんて奇跡はありません。
そういう性質のものなのだと割り切ったうえで半年から1年……、せめて数か月はコツコツやってみてください。
この間は毎日でなくとも、週に2、3日は更新するという固い決心もお忘れなく。
もちろん更新だけを目標にせず、扱う記事の方向性を変えてみるなど、見てもらうにはどうしたらいいかを考え、自分ができることは積極的に行いましょう。
さらに、インターネットの中だけを考えず、印刷物の片隅にお知らせを入れる、会う人みんなに言葉で伝えるといった、小さな努力の積み重ねも大事にしてください。
それでも始めは手応えが感じられない場合がほとんど。
だんだん続けるのが苦痛になるかもしれません。でも継続は力なりです。おぼろげでも次第に押さえるべきポイントを掴めるようになってきます。
それだけでも知っていれば、最初は「たくさん更新して続けよう!」とやる気十分で始めたのに、集客効果を期待しすぎて徐々にペースダウン……。揚げ句、放置したまま、やめてしまうという結果にだけはならないかと思います。
「これからはホームページぐらい持ってないと」と思ったものの、あれこれと情報が多くて混乱中。そんな迷えるあなたに! 作る前に、とりあえずこれだけ知っていると結果が変わる簡単なこと。