すぐにやるべき検索対策。やってはいけないSEO対策。
ホームページの運用を始めてしばらく過ぎたあなた。
検索で上位に表示されないなあと感じたり、業者の売り込みやちょっと事情を知っている人?から「SEO対策やったら?」と勧められたりする機会はありませんでしたか?
ん? 検索エンジン対策って本当に必要?どうもよく理解できないんだけど……。
そもそもSEO対策で得られる効果って何?
そんなことで頭の中がグルグルしていませんか?
SEO対策は本当に必要か
検索エンジン対策、あるいはSEO対策は、本来は自分のホームページを見つけてもらいやすくするためのもの。
GoogleもYahoo!もBingも、検索結果の順位は、「(謎の)検索順位を導き出す方法」を使って決めています。
この計算方法は改良のために絶えず変化しているので、現状ではSEO対策にはさまざまな考えられる方法はあっても正解は存在しないとさえ言われているのです。
「正解がないのではSEO対策しても意味がないのでは?」
それでもやるべきなのでしょうか?
たくさんの人に対しての広告やアクションを求めているホームページは、商品名や目的で検索したときに見つけられなければ、残念ながら、そして悔しいながら存在しないのと同じ。
お金をかけてつくった、内容もデザインも素晴らしいショップサイト。
ここに、あなたを知っている人やURLを知っている人しかたどり着けないなら、売り上げに変化は?
実店舗の販売に専念していれば、よけいなお金をかけずにすんだのに……。
ホームページをつくった当初の目的=業績をあげるためには、存在を広く知ってもらうしかありません。
実現に一番効果的な方法は、捜し物をしている人の前に確実に姿を現すことです。
あなたを必要とする人は、どんな言葉で、その必要なものを探しているのでしょうか?
仮に、その言葉で検索したときに確実に姿を現わすなら、あなたを選んでもらえる確率は上がりますよね?
ホームページを活かそうとするなら、検索結果でよい順位を得る必要性があるのはお分かりかと思います。そのために、どうやったら上に持っていけるかを考えて対策することは、避けては通れない道なのです。
そして、現状で結果が悪いのであれば、そのまま放置していても好転することはほとんどありません。
あなたがもし、月数十万円単位の大量の広告費を払って検索広告枠を買うのであれば、話は違ってくるのですが……。
SEO対策の実際と方法は?
SEO対策は大きく分けて、内部対策と外部対策の2つに分かれます。
内部SEO対策
ホームページの内部を見やすく整えたり、コンテンツ内容を整理したり調製することで、検索エンジンから高く評価してもらえるようにする改善のことです。
外部SEO対策
外部のホームページやブログからのリンクを集め、あちこちからホームページにたどり着く道筋を増やすことで、検索エンジンからの評価を高める施策のことです。
見た人が満足できる内容であるほど検索もよい結果に
かつての検索エンジンはバカでした(失礼)。
なので、そのクセや穴を利用した対策を打つことで、よい結果を出すことができたのです。
外部対策として、ほかのドメインからリンクされる数をとにかく増やす。
内部対策として、検索されたいワードの出現率を5%ぐらいにする。
などなど。
結果的に、リンクばかりのページ、同じ単語ばかりが並ぶページ、読んでも意味が分からない文章などがインターネット上にあふれました。
これらは利用者側にとって、不利益でこそあれ、役立つことではありませんよね?
そういった経緯の反省から、(人間の)利用者にとって有益だと思われるページの評価が高くなるよう、検索サービス側はさまざまな技術を導入して、よりよい状態にするためのアップデートを繰り返しているのです。
見やすく、使いやすく情報整理したうえで、ホームページを訪れた人が「知りたかった情報を得られた」「面白かった」「ためになった」と感じるコンテンツを提供しているかどうか。
人工知能などの導入で、現在の検索エンジンはそういったことを中心にwebページを評価し、検索順位を決定しています。
こういった状況に合わせて検索結果に対する対策は、しっかりとした目的に基づいて質の良いコンテンツと情報量を持ったホームページを使って発信を続ける方向に変わっています。
つまり、利用者が検索したいことをスムーズに見つけられ、タイムリーで役立つ、あるいは専門的で詳しい情報を提供し続けることが、ほぼそのまま検索エンジンの高評価につながるようになりつつあります。
とりあえず意識してやっておくとよい対策
専門的な部分もあるのですが……
- webページの文章構造を、HTMLベースで見ても人間が見ても、きれいに分かりやすく正しく書くこと。
- 文章内容に応じて適切な数のキーワードを配置する。
- 豊富な情報量と確かな内容があるものにする。
- スマホなどのモバイルアクセスの条件に対応していること。
- 表示までの時間がなるべく早くなるようにする。
など、いくつかの方法をあげることができます。
これらは比較的、手っ取り早くできる対策ですね。
Googleでは「検索エンジン最適化スターターガイド」をはじめとした資料や情報を公表していますので、そちらを見ていくつか試してみるのもよいでしょう。Yahoo!も基本的にはGoogleとほぼ同じ検索アルゴリズムを使っており、Googleに対してだけでも両社への対策になります。
避けるべきSEO対策の方法
上でも述べましたが、数年前までは、外部ドメインのページから自分のホームページに大量のリンクを張って被リンク数を増やすという方法がありました。
リンクを張るサイトの状態や内容にもよるのですが、多数のリンク集サイトや簡便なダミーサイトなどからの場合はペナルティーを受けるなど、マイナスに作用します。
また、同じ内容の記事を、いくつものホームページやブログで展開することで数打てば当たる方式にすることは、スパムページと見なされるなどで明らかに不利となります。
有名サイトの記事をコピーするなどはもってのほかです。
次に、自分のホームページから、記事を書いたアメブロなどのブログサービスやFacebookページにリンクを張り、そちらに誘導することは、検索対策的にはほとんど意味がありません。
同時に、ブログサービスやソーシャルサービス内で「ペタ」や「いいね」「コメント」を懸命に増やしていったとしても、サービス内の検索・アクセス解析の結果ではなくGoogleやYahoo!の検索結果に反映されていなければ、さほど大きな効果は期待できません。
検索結果がよくなるような対策は大切です。コンテンツを望んでいる訪問者に最適化させることに近く、多くがプラスに働くからです。
一方でSEO、つまり“検索エンジンに最適化”させるために、あれこれ対策を行っても、それはコンテンツ内容を歪ませるだけ。結果的には得るもの少ないのです。
今後、その流れが変わることはないでしょう。
企業にホームページは不可欠。これから制作するなら多言語対応を意識したサイト構造やシステムにしておくことで、グローバル展開が可能に。YouTube動画での字幕機能も効果的です。