字幕は時間軸上に展開しているショートメッセージの連続体です。

映像の時間は誰にも等しく流れますよね。つまり受け手が読むスピードを決めることができない状態で提供されるという点が、普通の文章を自分のペースで読むときとは異なるのです。そのため普通の文章を書くときとは違った次のようなノウハウが、読みやすくするために必要となります。

  • 数秒で消えてしまうので、速読できるように工夫した記述
  • 字幕単独での視認性を保ちながら、前後との関係性を理解できるように文を分割
  • ルール決めにより表示方法をしばることで、まちがった解釈が生じにくくする
  • 文字の数と表示時間の関係を常に考える

 

そして、これらをどうカタチにするかが、字幕制作者やライターの腕の見せどころとなるわけです。オープンキャプションでの例ならば具体的に以下のような表示法が挙げられます。これらは字幕が字幕であるための大前提となるルールなのです。

  • 句読点(、 。)を使わない。代わりにスペースを活用。
  • 途中で大きさやフォントを変えない(映画では色も変えない)。
  • 次の内容に切り替える時に、少し間を開ける(2、3コマ)
  • ひとつの字幕の最大文字数、単位時間あたりで表示する文字数が決まっている。
  • 基本的に位置は動かさない(映像の大事な部分にかかるときのみ移動)

 

なぜそうなっているのかは、いずれの機会にご説明しましょう。