字幕は、それ単独では意味がないものです。

翻訳字幕なら言語情報の欠落によって発生する問題を解決することで映像作品の理解を深めることが目的。その目的のために表示される文字のすべては、オリジナルの中に加わって作品表現の一部になるのだということを忘れてはいけません。

オリジナル性を尊重するためにも次の点を制作する際の心構えとしてください。

  • 声や映像の流れをうまく取り入れて表示していく
  • 作品のストーリーや進行意図を無視したり邪魔してはならない
  • 字幕だけでのわかりやすさやルールの追求を作品の意図に優先させない
  • 字幕の提供対象が求めるものを意識し、制作者の主観は極力排除する

そして、できあがってからは、映像に含まれている「音声の内容」を
ちゃんと文字に変換して伝えられているかを確認しましょう。そのうえで……

  1. 作品をまったく知らない人が初めて見ても内容が分かりますか?
  2. 音声や映像内容の「説明・解説」になってしまってはいませんか?
  3. ターゲット層を中心として誰が見て分かるような内容ですか?
  4. 短かすぎて読めない、長すぎて不自然な字幕はありませんか?
  5. 漢字や送りがなを間違っていませんか?
  6. 文字は画面の大きさに対して適当な大きさですか?

こういったことにもきっちりと気を配る必要があるのです。